大人ニキビと化粧品2
大人ニキビは化粧品で治るのか?
まず、化粧品そのもの、より言えば「化粧品成分」が大人ニキビと化粧品1でご説明したように、「大人ニキビを治す作用」を期待できるものではありません。
これは、その化粧品、メーカーの良し悪しに関わるものではありません。
さらにいえば大人ニキビを理解するで、お話したように、大人ニキビの症状は、湿疹などのような発疹とは性質が異なり、複数の要因が重なったヒフ状態であることからも、この状態の解消は何かの成分でできるものではありません。
誰もがつい「なにか効くものは無いかなぁ」と考え、市場も「それらしい商品」を提供しますが、うまく解消しないのはそのためです。
しかし、根本的な問題解決には「スキンケアが必要」
商品そのものは「大人ニキビを治す」はできません。
しかしキチッとキレイに解消するには「角質層が正常であり続けること」は重要です。大人ニキビに関わる問題の本質はここにあります。
なぜなら「悩み」の本質は「くり返し発症する」「きれいに消えない」をくり返すことの「悩み」だからです。
そのような悩みの原因は「大人ニキビそのもの」には無く、「大人ニキビができ続ける肌・跡をきれいに消せない肌」にあるからです。
そして、このような原因の場合、あなたが行うべき方法はスキンケアです。
問題解決に必要なことは「新たなニキビの予防」「跡の回復」です。これを達成できるのは「角質層の正常化」、つまりスキンケアです。
しかし、根本的な問題解決には「スキンケアが必要」
最近では化粧品メーカーの情報から、スキンケアを「化粧品選び」や「化粧品の使い方」と、思われることもおおくあります。
しかし、先述のようにそういうことはいえないことです。商品自体にトラブルを「解消する機能」を期待できないからです。
つまり、スキンケアはむしろ「肌が正常に機能するための、肌の扱い方」と解釈するほうが正解です。まず、「もの」に過剰な期待をしないことです。
例えて言うなら
肌トラブルの解消を目的とした場合、その根本的な要求は「きれいにしたいから」です。きれいになりたいと考えないならニキビ自体もニキビ跡も平気なはずだからです。
肌トラブル解消は目的達成の過程に過ぎません。
目的達成には「スキンケア」が必要ですが、化粧品は「スキンケアのための道具」であって、「スキンケア」ではありません。
道具に頼っても「思う結果は得られない」わけです。
もっと速く走りたいという場合、「何かいい靴はないですか?」とは聞かないし、考えるのは不自然です。
勉強ができるようになりたい場合、塾では「勉強ができるようになる鉛筆」を販売するでしょうか?
つまり需要と供給ではこのようなずれが生じています。そして残念なことに、そのズレの責任は消費者が負うことにしかなりません。
情報の真贋を見極めるには、まず、自分の目的をよく理解すること、そして相手の目的をよく理解することです。